スージーの正体は?映画【サスペリア】の感想・ネタバレ考察

どうもアスミです。

先日、2019年一発目のホラー映画を劇場で鑑賞してきました。

海外の触れ込みでも賛否両論巻き起こり、既にかなり話題をさらっている作品です。

それがこちら。


引用:公式サイト

サスペリア

2018年は【へレディタリー】や【クワイエット・プレイス】などかなりの傑作が登場したホラー映画界ですが、新年一発目のホラー映画として期待せずにはいられませんね。

それでは行きましょう。

【サスペリア】の概要

名作ホラーのリメイク!

本作は1977年に公開したダリオ・アルジェント監督の【サスペリア】のリメイクとなっています。

とあるバレエ学校で起こる不可解な現象と恐怖を描いたこの作品は、独特な世界観と当時としてはあまりに苛烈な残酷表現などが話題を呼び大ヒットを記録。

そして2019年、およそ40年ぶりのリメイクとして公開された本作ですが、リメイクを超える残酷描写と、さらにパワーアップした難解かつ隠喩がちりばめられた内容に数々の賛否の声が巻き起こりました。

監督

◆ルカ・グァダニ―ノ


引用:公式サイト

イタリア出身の映画監督。
タランティーノ監督も絶賛した【ミラノ、愛に生きる】や、アカデミー脚本賞を受賞し大ヒットを記録した【君の名前で僕を読んで】などを制作した監督です。
またオペラの演出なども手掛けるなど、多方面でも才能溢れる人物です。

登場人物/キャスト

スージー/ダコタ・ジョンソン


引用:公式サイト

世界的に有名なバレエ舞踏団『マルコス・ダンス・カンパニー』に憧れ、アメリカからベルリンにやってきた女性。
ダンスの才能があり入団テストから時間を待たずに合格し、そのまま主役の座に抜擢されることに。
マダム・ブランを尊敬し、サラとは友人関係にある。
また実家には寝たきりの母親がいる。

アメリカ出身の女優で、ハリウッド俳優のドン・ジョンソンとメラニー・グリフィス夫妻の実の娘というサラブレットです。
2世タレントではありましたが、2015年公開の恋愛映画【フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ】で過激なポルノシーンを演じ、その体を張った演技が絶賛され一躍有名女優の仲間入りを果たしました。
作中でもかなり際どいシーンが満載ですが、確かにナイスバディですね…。
またルカ・グァダニ―ノ監督の作品には以前にも出演しており、今作で二度目となります。

マダム・ブラン/ティルダ・スウィントン


引用:公式サイト

世界的に有名なバレエ舞踏団『マルコス・ダンス・カンパニー』の振付師。
その界隈ではかなり有名で、スージーも彼女に憧れて入団を決意したほど。
しかし彼女に指導される学生が度々行方不明になるなど、黒い噂が飛び交っている様子。
その正体は…。

イギリスのロンドン生まれの女優です。
その特徴的かつ鋭いビジュアルで数々の名作に出演する大ベテランであり、2007年公開の【フィクサー】ではアカデミー助演女優賞を受賞し、その後は様々な賞レースの常連となっています。
日本でも比較的知られた顔の女優さんで、【ナルニア国物語】の白の女王を演じていたと言えばわかる人も多いと思います。

サラ/ミア・ゴス


引用:公式サイト

『マルコス・ダンス・カンパニー』に所属するダンサー。
新入りのスージーに優しく接する、パトリシアと仲が良かったなど優しく律儀な性格。
ジョセフから所属する舞踏団の闇を話され、初めは信じなかったが徐々に疑惑を持ち始める。

性の問題を取り扱った問題作【ニンフォマニアックvol.2】で映画デビューしたイギリスの女優です。
女優業と並行してプラダ商品の広告を務めるなど、モデルとしても活躍しています。

パトリシア/クロエ・グレースモレッツ


引用:公式サイト

『マルコス・ダンス・カンパニー』に所属するダンサー。
ダンサーとしての実力は高かったようで、バレエ団の運営からも評判も良かったが、精神を病み精神分析医のジョセフの元に通院するように。
不可解な言動をとるなどしていたがある日突然失踪する。

言わずと知れたハリウッドの若手トップ女優です。
【キックアス】で子供ながら色んな意味衝撃的な演技で世界を驚かせ、それ以降も話題作に多数出演し着実にキャリアを積んできました。
かく言う僕もクロエの大ファンでして、まさか【キックアス】のヒットガールがここまできれいになるとは思ってもみませんでしたね。

ジョセフ/ルッツ・エバースドルフ


引用:公式サイト

パトリシアを診察していた精神分析医。
パトリシアを診察していくにつれ、『マルコス・ダンス・カンパニー』に疑惑の目を向けるようになり、独自に調査を開始する。
戦時中、妻と離れ離れになってしまい、その後再開できないまま今に至っている。
またそのことについて今でもかなり思い詰めている様子。

本作で精神分析医として登場するルッツですが、なんと彼は俳優ではなく本物の精神分析医です。
元々は演劇劇団を自ら創設するなどクリエイターとして活動していましたが、その後は博士号を取得してそのまま精神分析医として開業しています。
演劇団を創設していたことや実際の分析医であることからルカ・グァダニ―ノ監督に直接オファーを受けて本作に挑んだようです。

あらすじ

1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踊団<マルコス・ダンス・カンパニー>に入団するため、スージー・バニヨンは夢と希望を胸にアメリカからやってきた。
初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大事な演目のセンターに抜擢される。そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。
一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踊団の闇に近づいていく。
やがて、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた――。

ー公式から引用ー

サスペリアの感想

難解

本作はホラー映画ではありますが、他のホラーのようなわかりやすい内容ではありません。

かといってサスペンス要素が強いわけでもなく、独特の映像や比喩表現が非常に強いために観客の理解が追い付かないが正解です。

したがって初見で鑑賞した人間ではなかなかストーリーを追えず、置いてけぼりをくらう可能性が高いです。

しかし物語を理解していたとして、正直そこまで驚愕の内容ではないので、個人的には肩透かしを食らった感じがしました。

本作はイタリアとアメリカの合作映画ということで「まぁヨーロッパの血が入ればこうなるよね」が感想です。

一般的な日本人にはなかなか理解が難しい作品かもしれません。

ラストの地獄絵図

物語の難解さもさることながら、悪趣味な映像に関しては近年まれに見るレベルでした。

グロさもリメイク版【悪魔のいけにえ】や【ムカデ人間2】ほどではありませんが、骨とかバッキバキに折れるので耐性が無い人であればなかなかキツイです。

また合間合間に挿入される気持ちの悪い映像やラストの映像など、不快感を与えるということに関しては一級品。


引用:公式サイト
踊りで体もバッキバキ

特にラストの狂乱の宴に関しては、一周回って芸術的ですらあります。

ネタバレになりますが、正体を現したマルコスの醜悪な姿といったら、ホラー界の歴史にも名を残すほど。

しかも僕の大好きなクロエ扮するパトリシアの変わりようにもビックリしました。

そんな使い方しなくても…。

とまぁ、本作は本当に人を選びますね。

ジョセフいらない

精神分析医のジョセフですが、正直いなくても困らないキャラクターかなと思ってしまいました。


引用:公式サイト
ごめんジョセフ…

舞踏団の闇を暴こうと奮闘しますが、ぶっちゃけそこまでサスペンス要素はないので彼がいなくてもまぁ…。

ジョセフの奥さんのくだりとかも正直ダレてしまうのでいらないかなと。

最後のジョセフの裸とか誰得だし。

考察(ネタバレ有)

「マルコスダンスカンパニー」とは

さて、本作の舞台でもある舞踏団【マルコスダンスカンパニー】とは一体何なんでしょうか。

作中では直接的な言及はあまりされませんでしたが、この舞踏団は魔女が運営している場所であり、名前がしょっちゅう出てくる『マルコス』とはその親玉的な存在です。


引用:公式サイト
全員魔女

そして、マルコスと対を成す実力者で、内部分裂の発端ともなっているのが振付師のマダム・ブラン。

運営側は全員が魔女であり様々な魔術を使用して、時には殺人、幻を見せたり、ダンサーに力を与えて魅力的なダンスを踊らせる、なんてこともしていたようです。

またマルコスは自分の寿命を延ばすため、所属するダンサーの中から乗り移ることができる者を探していました。

冒頭のパトリシアはその依り代の候補とされていたのです。

また内部でもそういった気配を察知した者はことごとく殺されるか、監禁されています。

スージーの正体

スージーと言えば、ラストの惨劇で謎の力に覚醒してマルコス達を殺害していましたが、一体彼女は何なんでしょうか。

そう言えばスージーの母親がベッドの淵でこうつぶやきます。

「私は娘で世界を汚してしまった…。」

つまりスージーもまた魔女だった訳ですね。

ただ普通の魔女ではありません。

その正体は、作中の話の中で登場する3人の母(魔女)の内の一人『サスペリオルム』だったのです。

サスペリオルムを偽り、ダンサー達を騙しながら生き永らえてきたマルコス達を根絶するために舞踏団を訪れたようですが、作中終盤まで自覚がなかったので恐らく本能的なものでしょう(テキトー)

覚醒したスージーは死の怪物を召喚し、次々にマルコス達を殺害していきます。

儀式との生贄となってしまった哀れなサラやパトリシア達にも優しく死を与え、宴は終了となるわけです。

まとめ

正直内容を理解していてもエンターテインメントとしてはあまり楽しめませんでした。

確かに今までのホラー映画とは違った独特で芸術的?なセンスも感じられましたが、個人的にはそこは求めていなかったです。

ただ、もう一度観る機会があれば、意味ありげな謎のカット割りだったり、登場人物のセリフなどを吟味して楽しむことはできそう。

また、悪趣味な映像の数々だけは素晴らしかったですし、マルコスの不細工な姿はかなりトラウマになりそうです(笑)。

総じて好みが分かれる作品でしたが、マニア受けは良さそうですね。

気になる方はチェックしてみてください。

それでは!

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