どうも!
今回は巷で泣けると話題のあの作品。
”プーと大人になった僕”
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
鑑賞してきました!
プレデターと迷ったんですが、たまには自分の好みではない作品も観てみようかなと
思い立ちまして。
それでは行ってみましょう!
”プーと大人になった僕”作品概要
タイトル
”プーと大人になった僕”
紹介文
誰もが知っているであろう、くまのプーさんの実写化です!
とはいいつつ単純な実写化ではなく、原作の続きでクリストファー・ロビンが大人に
なった後のお話。
プーとクリストファーの再開から始まる新たな物語が描かれます。
監督
マーク・フォースター
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
【007~慰めの報酬】や、【ワールドウォーZ】の監督として有名なハリウッド監督。
ハードな映画を撮る印象でしたが、意外にもハリウッドデビュー作は【ネバーランド】という人間ドラマが主体の作品。
今作では可愛らしくほっこりするファンタジー映画で魅せてくれます。
出演
クリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
映画好きの方なら知っている人も多いのでは。
数々の名作に出演しているイギリスが誇る超人気俳優ですね!
【スターウォーズ】のオビワン役や、【トレインスポッティング】のレントンが有名。
本作ではあのクリストファー・ロビンの大人役を演じています。
それにしてもこの人は老けないねぇ。
イブリン(ヘイリー・アトウェル)
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
イングランド出身の女優さん。
【キャンプテン・アメリカ】ではヒロイン役を演じ、その後のマーベル作品にもいくつかカメオ出演しているようです。
実は過去にもユアン・マクレガーとは共演歴があります。
本作ではクリストファーの奥さんとして、仕事で多忙な夫を心配している様子。
マデリーン(ブロンテ・カ―マイケル)
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
アカデミー賞候補にもなった【ウィンストン・チャーチル】にも出演し、これからが期待される子役さんです。
クリストファーとイブリンの娘として登場。
父親に構ってもらえないことを気にしつつ、休暇を母親と二人だけで出かけることに。
教育オヤジのクリストファーから寄宿舎に行くよう命じられているが嫌な様子。
プー(ジム・カミングス)
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
ご存知ディズニーの癒し系、プーさんです!
実写になって、少しばかり不気味さを帯びての登場ですが、中身は原作と変わらずのようです。
声の人はアメリカの声優、ジム・カミングスさんですね。
外人声優ということで日本では知名度がありませんが、アメリカでの知名度は抜群で、
ディズニー、マーベル、ジブリにポケモンと、数々の役を演じています。
日本でいうところの山寺宏一さんですね!!
あらすじ
100エーカーの森でくまのプーやティガー、ピグレットと幸せな幼少期を過ごしていたクリストファー。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
しかし寄宿舎学校での寮生活を送るため、彼らと別れを告げロンドンへと移り住むことに。
時が立ち、大人になったクリストファーは妻のイブリンと娘のマデリンと3人暮らし。
家族を養うために馬車馬のように働くクリストファーですが、ある日、自分の地元に家族を連れていくというマデリーンとの約束を、仕事を理由に破ってしまいます。
イブリンとマデリンだけを休暇に行かせ、家族との関係を憂いながらも仕事に没頭する彼の前に突如プーが現れます。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
始めは忙しさのあまりプーをないがしろにするクリストファーですが、プーを帰らせるために再び100エーカーの森と仲間達の元に訪れることに。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
クリストファーとプー達との新たな物語が始まりました。
感想(ネタバレ含)
暗い
今作は初めから最後まで映像のトーンが暗いこと、そして公開前から話題ではありましたが、実写版プーさんの色のくすみ具合が酷く、ホラーではないかと囁かれていました。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
怖いでしょww
実際内容こそホラーではありませんが、物語に含まれるテーマは重く、とても児童文学原作の内容ではなかったです。
しょっぱなから戦争に駆り出され、戦争終結後はしがないサラリーマンとなり、無能な上司に仕事押し付けられ残業のオンパレードで、妻からは過労死を心配されるクリストファー。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
この暗い主人公の現状を表すように、恐らく意図的にモノクロチックな雰囲気を出しているのでしょうが、それにしたってプーさんが怖すぎる…。
現代人へのアンチテーゼ?
前項でも書きましたが、本作では一貫して主人公が社会の荒波に揉まれまくっています。
その描写は現代のサラリーマン、とりわけ日本をフューチャーしているのではと思うほどあからさまな過重労働社会や、原作である少年時代とのギャップが描かれます。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=uuIqv6hfZzQ
そんな中で出会うプー達とのふれあいの中で、彼らの無邪気さにから本当に大切なものを見出していくわけです。
ここまであからさまに問題点のアンチテーゼを表現する映画もあまり観たことが無かったので新鮮でしたね。
また原作があのプーさんということで、子供から大人へのギャップ、プー達の無邪気な言葉選びなど、今回のテーマには刺さるものが多かったです。
プー先生の名言多し
とにかくプーさんが名言を連発してくれるので、一部を抜粋していこうかなと思います。
ちなみにどれも何気ない会話から抜粋したもので、僕の勝手な深読みなので悪しからず。
”何もしないこと”で忙しいんだよ
仕事に追われ家族と休暇すらも取れないクリストファーに対して言ったこの言葉は、まさしく本作のキーワードです。
クリストファーにとっての”何もしない”は家族と過ごす大事な時間であり、そもそも家族との生活を営むことが人生の主体であることを意味します。
決して仕事が人生の主体ではなく、仕事に没頭できるほど”家族と過ごすこと”は暇ではないだろう?と。
今日は今日だよ。僕の大好きな日さ
仕事の締め切りに追わるクリストファーに、「今日は何曜日!?」と聞かれた時の言葉です。
プーにとっては毎日が同じ日であり、大切な日であり、大好きな日であるということを現す一言ですが、なかなかに響いた言葉ですね。
何気ない一日を大好きな日と呼べるように大切に過ごしたいものです。
風船を持っているだけで幸せなんだよ。
風船を欲しがるプーがクリストファーに訴えるシーンです。
プーにとって大切なものに用途や利便性は関係が無く、意味を考えることもしない。
大人になって忘れていた、童心の心の余裕を思い出させてくれた一言でした。
日本のシニア層にこそ、観てほしい。
劇中でクリストファーがイブリンに言った言葉があります。
「今苦労して働けば老後に楽しく暮らせるよ」
このセリフ、僕が仕事を辞める時に上司が言っていたセリフにそっくりなんですよ。
どうしてもしたいこと、行ってみたい国があるから仕事を辞めたいといった僕に上司は。
「今は働いて、定年してから行けばいい」
この時感じた違和感は今でも覚えています。
人間は老後、年老いて足腰が動かなくなってから人生を楽しみ始めるのでしょうか?
どうして今頑張って働いていれば老後は絶対安心だと思えるのでしょうか?
先ほどのクリストファーのセリフに対してイブリンは言います。
「あなたの人生の楽しみは今週、娘とお出かけすることなのよ」
人生は常に今の連続です。
将来の貯めに貯金をすることも、勉強することも悪くはないでしょう。
しかし、そのために今の気持ちや自由を犠牲にすることが正解であるとも思えません。
今の団塊の世代にはこういった考えの方も多くいますが、そういった方々に本作を観て、何か感じてもらえればなぁと思いました。
でも僕が行っても説得力ないか(笑)
それでは!