【感想・考察】『へレディタリー/継承』の衝撃のラストとは!?

どうもアスミです。

ずっと前から気になっていた作品がついに公開されましたね。

【クワイエットプレイス】を始めとした2018年の話題作ホラーの最後を締めくくる作品が…。

【へレディタリー/継承】

一足先に公開された全米ではかなりの高評価で、あの【エクソシスト】を超えたといわれるほどの絶賛ぶり。

早速その目で確かめてきました。

それではいってみましょう。

【へレディタリー/継承】の概要

批評家から絶賛の嵐!

本作は日本に先立ち各国で公開されていますが、批評家からの評価はすこぶる良好のようです。

21世紀最高のホラー映画と評され、冒頭で書いたように【エクソシスト】を超えたとの噂も。

近年は評価の高い斬新なホラー映画も沢山制作されている中、この評価は否応なく気になりますね。

監督

◆アリ・アスター

2011年頃から短編映画を脚本・監督して発表していましたが、長編映画は本作が初のようです。

まさかデビュー作がこれほどの評価を得るとは本人も予想外でしょう。

登場人物/出演者

◆アニー/トニ・コレット

ピーターとチャーリーの母親でスティーブの妻。
子供達の祖母である母エレンの死をキッカケに、様々な不運に見舞われることになる。
不思議なことに一族には精神疾患や自殺者が多数出ており、自身も夢遊病を患い息子のピーターを殺しかけてしまったことがある。

演じるトニ・コレットはオーストラリアの女優です。
【シックスセンス】やミュージカル映画【ミュリエルの結婚】ではそれぞれアカデミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされるほどの演技派。
また【ミュリエルの結婚】に至っては18キロの減量を行う女優魂を見せています。
そんな演技力を本作でも健在で、とにかく凄いです。

◆ピーター/アレックス・ウルフ

アニーとスティーブの息子。
ごく普通の思春期の青年であり、友人達とマリファナを吸うなど非行気味。
中盤、自分の運転する車に乗った妹のチャーリーを誤って事故死させてしまう。

演じるアレックスは若干21歳ですが、実は6歳の頃から子役としてデビューしています。
家族自体が芸能一家らしく、出演する作品もこの年にしてかなり多いですね。
実はジブリの【コクリコ坂から】の英語吹き替え版にも出演しています。

◆チャーリー/ガブリエル・バーン

アニーとスティーブの娘。
絵を描くことが好きでかなり暗い性格。
また死んだ鳩の首を切って持ち帰るなど悪趣味な行動を取る。
舌を使ってクリッカー音を出す癖があり、ナッツアレルギーでもある。
彼女が作中中盤に事故死したことで家族に暗雲が立ち込めることに。

強烈なビジュアルで話題を呼んだ本作の顔と言っても過言ではない子役さんです。
実際はなかなか可愛らしい顔をしているので特殊メイクをしているようですね。
16歳とまだ若いですが、ブロードウェイミュージカルの【マチルダ】で主人公のマチルダを演じトニー賞を受賞、同時にあのグラミー賞にもノミネートされた経歴があります。
本作でも序盤の出演にはなりますがラストまで存在感を感じる素晴らしい演技を見せてくれました。

◆スティーブ/ミリ―・シャピロ

ピーターとチャーリーの父親でアニーの夫。アニーの一族と違い精神疾患もなくごく普通の人物。徐々に精神を病んでいくアニーを心配している。

アイルランド出身の俳優です。
1980年代から活躍しているベテランで、作品数もかなりのもの。
近年ではドラマ【イン・トリートメント】でゴールデングローブ賞を受賞しています。
実は元教師です。

◆ジョーン/アン・ダウド

遺族カウンセリングの会に通っている中年女性。母と娘を失って傷心のアニーを気づかい、彼女に降霊の儀式を教える。

アメリカの女優。
いわゆる名脇役として多数の映画で存在感を放っています。
まさにおせっかい焼きのおばさんと言った役どころが似合いそうですね。
僕も大好きな【父親たちの星条旗】にも出演しています。

【へレディタリー/継承】のあらすじ

母エレンの死をきっかけに遺族が通うグループカウンセリングに通うようになったアニー。

ある日アニーは息子のピーターが学校のパーティに参加すると聞き、性格の暗い娘のチャーリーを連れて行くように促した。

パーティに参加したピーターとチャーリーだが、ピーターは早々と友人たちと行動を共にしてしまう。

残されたチャーリーは用意してあったパーティのケーキを食べるが、その中にはアレルギーを引き起こすナッツが入っていた。

アレルギー反応を起こしたチャーリーに体調不良を訴えられたピーターは、彼女を車に乗せて急いで病院に向かうことに。

しかし、道中で動物の死骸をよける為に急ハンドルを切ったため、外の空気を吸おうとしたチャーリーの頭と路上の電柱が激突し、チャーリーは即死してしまう。

このチャーリーの悲惨な死の一件は家族に暗い影を落とすことになる。

そんな中、グループカウンセリング仲間のジョーンが失意のアニーに死んだ人間と会話ができる降霊術の話を持ち掛けてくる。

始めは半信半疑のアニーだが、ジョーンの家で実際にそれを目の当たりにすることで、降霊術にのめり込んでいくことに…。

【へレディタリー/継承】の感想

ホラー描写は少ない

全米で21世紀最恐のホラー映画と謳われた割にはホラー描写は少なめです。

ただ、作中でのチャーリーの事故死シーンや家族間でのいさかいなど衝撃的かつ、どこか生理的に嫌悪感を抱く内容が続くのでしっかりホラーとしての体はなしていますね。


予告に違わぬ不気味さでした。

しかし終盤は違います。

後述する怒涛のラストに向けてかなり攻めた内容になっているので、そのギャップを楽しむという意味でも全然ありだと思います。

ラスト15分で全てをもっていく

いい意味でも悪い意味でもラストの衝撃が本作の全てをかっさらっていきます。

本作は確かにビクッとする恐怖描写もいくつかありましたが、基本的には終始雰囲気で魅せているという印象でした。

しかしラスト15分では空気がガラリと変わり、正直かなり怖かったです。


半重力壁ドンは必見

ここまでの布石がかなーり長いので、まさにこの時のためと言わんばかりの怒涛の展開。

また「怖い」もありますが、「驚き」の方が大きいかもです(笑)

間が長い!

本作は恐怖映像も随所に散りばめられますが、心霊現象というよりは事故や家族間のいさかいがメインで描かれるので観客によっては退屈してしまう人もいるかもしれません。

そしてこの作品の特徴として、登場人物の行動や会話がかなり丁寧にゆっくりと描写される点があります。

実際の本編での出来事は多くないのですが、とにかく間が長くワンカットが終わるのに時間がかかるので、ホラー映画にしてはかなり長い上映時間になっているのもそのためです。

単純に話が進めていけば恐らく90分で終わるような気もしますね。

ただいい意味でかなり丁寧に描写されているので、よくある詰め込みすぎ感や早まった感が無く映画に入り込めるとも考えられます。

それだけに空気ががらりと変わる衝撃のラストが際立つことになるので僕は有りかなとおもいました。

ここからはネタバレ

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本作の黒幕はカウンセリング仲間のジョーンと祖母のエレンでした。

アニーの母親エレンは実はとあるカルト宗教団の長であり、ジョーンはその信仰者だったわけです。


まさかの教祖様

彼らが崇拝するのは地獄の王パイモンと呼ばれる悪魔で、この悪魔が降臨するためには人間の男に憑依するが必要がありました。

教祖である祖母のエレンは、昔から自らの家族にこのパイモンを憑依させようとしていましたが、憑依した人間には不慮の死が訪れるのでことごとく失敗に終わっています。

チャーリーを始めとするエレン、アニーの一族が皆一様にして悲惨な事故や精神疾患の末亡くなっていたのもこのためです。

そこでカルト教団が最終的に目を付けたのがアニーの息子のピーター。

ジョーンは失意のアニーを言葉巧みに誘導し、降霊術と称してパイモン召喚の儀式をさせていたわけです。

結果的にパイモンと信徒の策略により操られたアニーは首を切って自殺、夫のスティーブも焼死し、ピーターも逃げきれずついに体を乗っ取られてしまいます。


スティーブよ、永遠なれ…

まとめ

ホラー映画として見た場合確かに怖いのですが、そこまで近年の作品と比較して突出しているわけではありませんでした。

しかし、独特の空気感や演者の素晴らしい演技などもあり僕的にはかなり満足しています。

なによりもラスト10分の衝撃が強すぎて、観終わった後誰かと語りたくて仕方なくなりました。

一人で観るんじゃなかった…。

皆さんも誰かと一緒に観に行ってこの衝撃を共有しましょう!

それでは!

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