人種差別が主題?【ゲットアウト】感想と伏線解説

どうもー
お盆休みに塩原グリーンパークなるキャンプ場に行ってきましたアスミです。
自然がキレイとっても楽しい!
オススメです。
ニートの分際で何やってんだろう…。

さて、最近Amazonプライムで映画を鑑賞することが多いのですが、
今回「おっ!」となるものが新たに追加されました。
それがこちら。

【ゲットアウト】
ホラー好きには結構有名かな?
公開前から内容が伏せられて、予告だけで話題になった本作。
かなり面白かったので投稿してみます!

作品概要

【タイトル】【ゲットアウト】

【監督】  ジョーダン・ピール

【出演】  クリス/ダニエル・カルーヤ

      ローズ/アリソン・ウィリアムズ

      ミッシー/キャサリン・キーナー

      ディーン/ブラッドリー・ウィットフォード

      ジェレミー/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

                  ロッド/リル・レル・ハウリー

【日本公開日】 2017年9月17日

あらすじ(ネタバレ含む)

黒人男性と白人女性カップルのクリスとローズ。
ローズの勧めもありローズの両親に挨拶に行くことに。

同じ黒人で親友であるロッドからの冗談交じりの反対をよそにクリスは
ローズとその一家の家に向かいます。

仲良しカップルのクリスとローズ
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

ローズの実家で白人の両親ミッシーとディーンに向かい入れられます。
紹介された使用人と庭師の二人が黒人であること、
またその使用人のジョージナと庭師のウォルターに何か異質な雰囲気を感じるクリス。
その夜ローズの弟ジェレミーも帰宅し一家と食事をすることに。

優しそうな夫妻
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

食事を済ませ就寝後しますが、付けずに家の周りを散歩しながら煙草を吸うことに。
しかし突然暗闇の奥から黒人庭師のウォルターが走ってきました。
突然のことに驚くクリスを尻目に再び闇の中へ消えていくウォルター。

怖すぎだろww
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

不気味に感じながら家の中に入ると母親のミッシーがリビングで待っていました。
催眠術が掛けられると言いクリスを椅子に座らせるミッシー。
過去の身の上を聞き出されながら徐々に体の変化に気が付くクリス。
突如体が沈み闇に閉じ込められる感覚に陥ります。

動けないクリス
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

気が付くと朝になりベッドで目を覚まします。
その日はパーティが開かれるということでぞくぞくと一家を訪れる白人の訪問者達。

白人の客人に挨拶をしていきますが、その失礼な対応にうんざりしていきます、

引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

家に避難しますが、そこで充電中のスマホのプラグを使用宇人のジョージナに抜かれていたことに気が付きます。

そこへジョージナ登場。
不気味な笑みを浮かべながら突然涙を流しその場を立ち去るジョージナ。

笑いながら泣く怖すぎる使用人ジョージナ
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

不審に思いながらも外に戻りますが、再び白人達に質問攻めにあいます。
そこで唯一同じ黒人であるローガンを思わずスマホで撮影。
シャッター音に反応し突然ローガンが暴れだします。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

様々な異変にこの家にはいられないと判断し、帰ることに。
しかしその夜、帰宅の用意中にローズのアルバムが出てきます。
そこにはローズと歴代に彼氏の写真が。
なんと歴代彼氏が全員黒人でした!!
ローズも含めてこの家族はおかしいと気が付きます。

逃げようと玄関に向かいますが、一家に囲まれるクリス。
弟のジェレミーと取っ組み合いになりますが、母親のミッシーの催眠術によって気絶します。
どうやら最初にかけられた催眠術により簡単に気絶させられてしまうようになったようです。
そして謎の部屋に監禁されます。

一方これまでの異変の報告を随時受けていた親友ロッドは突然のクリスの音信不通に訝しがります。
ローガンの事も聞いていたので調べてみると、なんと彼は行方不明者として捜索届を出されていました。
クリスも誘拐されたと確信したロッドは警察へ。

見かけによらず超有能な親友ロッド
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

場面はクリス。
相変わらず拘束され、目の前のテレビからパーティで出会った白人の老人が映ります。
そこで老人の口から驚愕の真実が。

この家で捕まった黒人は手術により白人の脳を移植され、意識は移植した白人のものに。
つまり体を乗っ取られてしまうのです。
また、黒人側の意識は失われませんが、体は白人の意識が支配するので、まるで第三者の視点になるとのこと。
今まで出会った黒人達の不可解な言動の真相が判明しました。
彼らは乗っ取られた意識の中で懸命に戦っていたのです。
目の前の老人は目が見えず、クリスの体を乗っ取って健康な体を得ることが目的のよう。

絶望するクリスですが再び催眠にかかり意識を失います。
ついに手術開始です。
気絶しているクリスをジェレミーが手術室へ運ぼうと拘束具をとります。
しかしクリスは気絶していませんでした。
耳にソファの綿を詰め催眠術の音を遮断していたのです。
ジェレミーを鈍器で殴り、迎えに来た父親のディーン、リビングにいた母親ミッシーを殺害。
その後、追ってきたジェレミーを返り討ちにして殺害します。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

急いで車に乗り込み警察に電話をかけるクリスですが、突然現れたジョージナをひいてしまいます。
急いでジョージナを車に乗せて再び走り始めますが、突然ジョージナが暴走!
車は気にぶつかり止まります。

怖すぎだよおばあちゃんwww
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ

そこへ一連の物音に気が付いたローズと庭師ウォルターがショットガンをもって迫ってきました。
どうやらジョージナには一家の祖母、ウォルターには祖父が乗っ取っていたようです。
ウォルター改めおじいちゃんがクリスに襲い掛かります。

とっさにおじいちゃんにカメラのフラッシュを焚くクリス。
ローガンがフラッシュで暴れだしたことを思い出したようです。
予想通りたじろぐおじいちゃん。
どうやら乗っ取られたもともとの黒人ウォルター?の意識が一瞬戻ったようです。
瞬間ウォルターはローズをショットガンで打ち抜きます。
そしてクリスの目の前で自害するのでした。

残されたクリスはローズにとどめを刺そうとしますが、ためらいから断念。
そこへロッドがパトカーで駆け付けます。
瀕死のローズを残しクリスとロッドはその場をあとにするのでした。

感想・考察

線のオンパレード!

本作は序盤から中盤に掛けてのキャラクターの一挙一同、服装などが終盤になって意味を
帯びていきます。
一回目と2回目ではまた違った見方のできる映画です。
僕も2回目の視聴で改めてあの描写はこういう意味があったのか!!など驚かされました。

1.不気味な黒人達の行動

作中に登場する黒人達。
登場時から異質な雰囲気を醸し出す彼らの言動にはそれぞれ意味があったんです!

使用人ジョージナの意味不明な会話

引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ
彼女とクリスの会話の中で、クリスの「チクらない」との言葉を聞いたジョージナは
「チクる?あぁ、告げ口の事ね」と切り返します。つまり、この”チクる”という言葉を理解できない年代のであるローズの祖母が彼女の体を乗っ取いることを指します。
続けて彼女は「一家は家族のように接してくれる」とも言います。
そりゃそうでしょうね(笑)中身はおばあちゃんだもん。

庭師ウォルターの真夜中ダッシュ

引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ
夜中に家を抜け出したクリスの前に突然走って現れる庭師ウォルター。
そして作中序盤でローズの祖父が短距離の陸上選手で、オリンピックの
出場権を黒人選手に奪われてしまった過去も明かされます。
やはり手に入れた黒人の体を使って走りまわりたかったのでしょう(笑)

ローガンの握手

引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ
クリスはローガンとの初対面時に拳を合わせようとします。
しかしローガンはそれには応じず拳を包むように握手をするのです。
これ、実は拳を合わせる挨拶は黒人の習慣であり、白人にはその習慣が無いのです。
つまり彼の中身が黒人ではないことをこのシーンで暗に表現されています。

2.黒人たちの頭

作中ジョージナはしきりに鏡の前に立って髪の毛をいじる姿が目撃されています。
そのシーンをよく見ればわかるのですが、彼女の髪、カツラなんですね。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=sRfnevzM9kQ
そして、ほかの黒人達二人、ウォルターとローガンも帽子を被っていて
頭が見えません。

この描写、序盤なんの意味合いも感じなかったのですが、終盤まで行って
わかりました。
黒人の体を乗っ取るためには脳移植が必要で、そのために頭を切開しなければなりません。
その傷を隠すための帽子、カツラだったんですね。

3.煙草

クリスは喫煙者です。
そして作中でやたらと煙草を批判される描写がありますが、これも所見では素通りする
描写ですが、実は意味があります。
彼らの目的はクリスの体を白人の顧客に引き渡すことです。
いわば商品。
したがって体が傷物(タバコの害)があっては困るため煙草を取り上げようとするのです。

4.冒頭の仮面の男の正体

クリスとアーミテージ一家の夕食シーンで、ローズの弟ジェレミーがふざけて
クリスに後ろから柔術の絞め技を掛けようとしました。
このシーンも実は伏線。

物語冒頭、黒人男性が謎の仮面を被った男に後ろから首を絞められ
さらわれるシーンがありました。
また物語終盤、クリスが逃げるために一家の車を奪って逃走するシーンで助手席に
仮面が見えます。

つまり冒頭の仮面の男はジェレミーであることが示唆されているのです。

引用:https://twitter.com/getoutjp/status/915856581677375488
細かいなぁ。

5.GET OUTの意味


引用:https://twitter.com/getoutjp/status/915856581677375488
パーティでのワンシーン。

フラッシュを焚かれたローガンが鼻血を出しながら突然暴れだしこう叫びます。
「Get out!(出ていけ!)」
タイトルにもなっているこのセリフ、初見ではクリスに言っているとも捉えられますが、
これはフラッシュを焚かれたことにより一時的にローガンの元の人格が解放され、
自分の体を乗っ取っている白人に対して吐いたセリフでした。

代の人種差別

本作は簡単に言えば黒人差別問題にホラーテイストを絡めたサスペンスホラーです。
しかし僕には従来の差別表現とはまた違ったものを感じました。

具体的には弾圧する側である白人が逆に黒人の体になりたがるという設定。
そして作中でも白人が黒人を称賛する場面がしばしば登場します。
本来であれば黒人を使役、監禁、殺害するなどがわかりやすい差別方法ですが、
本作ではそれがありません。

そこで考えられるのは現代と昔のライフスタイルの違いです。
昔の奴隷は肉体労働がほとんどですが、機械が発達した現代に置いて、
その用途はあまり意味を持ちません。
医療の発達による高齢化の社会で求められるのは健康な肉体。
ならばそれを白人に提供するのは黒人だというわけです。
このような考えが起こり得るかはさておき、根強く残る差別意識を
今風に描きたかったのではと感じました。

ちなみに本作はエンディングがもう一つあります。
それはラストシーン、クリスを迎えに来たパトカーにはロッドではなく警官が
乗っていて、クリスは殺人容疑で逮捕されるというものです。
監督は現代でも残る差別意識を描いたそうですが、あまりに救いがないため
今のエンディングに変更になったようです。

本作は公開されるまで内容に関する発表がされていなかったため、どのような映画か
全くわからないまま鑑賞しました。
そのため、前述の伏線の数々を華麗にスルーしていたわけです。
しかし真相が全く見えない中で不気味な登場人物や巧みな演出もあり、退屈はありませんでした。
それどころか真相がわかる終盤の怒涛の展開で、今までの伏線が回収されラストまでダレることなく鑑賞できました。
昨今の音でビックリ系のようなホラーでなく、緻密な脚本と演出が光る良作です。
皆さんも是非ご覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする